あーなってこーなった結果のベッドイン的な。
会話のみ。








そんなの卑怯

「ま、待てっ、男鹿!」
「いんや、待たねー。お前そればっかじゃねーか。オレはずっと待ってたっつーの」
「そりゃそうかもしれんけど……!」
「ベル坊なら大丈夫だって。絶対起きない。今日昼寝させてないから、ぐっすりだぜ?」
「そういう問題ではなくだな……」
「じゃあ、どういう問題だよ」
「や、オレの覚悟が定まらないというか」
「そんなもん、いくら考えたって無駄だ。いつまでたったも出来ねーよ。出来る頃にはじーさんになるね」
「んなわけあるか! あ、ちょ……っ、本気!?」
「本気、本気。本気と書いてマジと読む」
「冗談じゃねーって……ちょ、男鹿! マジでやめろ、馬鹿! 頼むから離せってば……!」
「離さん」
「マジで? マジなの!? 力づく!? それってどうなの!?」
「勝てば官軍って言うだろ」
「違げーわ! この場合はもれなく犯罪だ!」
「まあまあ、そう言うなよ。ちょっと強引なだけだ」
「ちょっと!? どこが!」
「あんま騒ぐとベル坊起きちまうぞ」
「脅しかよ! 卑怯だぞテメー!」



end

2010.06.05 古市はいざとなったら逃げ回りそうな